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違った目

 

赤い銀杏に青い杉林

溶ける、

紅のネエブルに藍色の藤

ささくれ立つ、

 

山と空とが一続き

金木犀は

焔となりて輪郭は消ゆ

 

空気だけが色鮮やかだ、

大気に溶けた花の色を

摂取して僕は色を知る

動脈の月

静脈のオーロラ

 

赤と青しか知らぬ瞳

 

僕の目は、太陽と空を盲信している

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