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放浪主義者の
書物・宝物庫
詩人・抜梅縛賤の手記
違った目
赤い銀杏に青い杉林
溶ける、
紅のネエブルに藍色の藤
ささくれ立つ、
山と空とが一続き
金木犀は
焔となりて輪郭は消ゆ
空気だけが色鮮やかだ、
大気に溶けた花の色を
摂取して僕は色を知る
動脈の月
静脈のオーロラ
赤と青しか知らぬ瞳
僕の目は、太陽と空を盲信している
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違った目
赤い銀杏に青い杉林
溶ける、
紅のネエブルに藍色の藤
ささくれ立つ、
山と空とが一続き
金木犀は
焔となりて輪郭は消ゆ
空気だけが色鮮やかだ、
大気に溶けた花の色を
摂取して僕は色を知る
動脈の月
静脈のオーロラ
赤と青しか知らぬ瞳
僕の目は、太陽と空を盲信している